2014/06/29



Le sake Sans Chmie ル サケ サンシミ。

今年のセット、1~9+1本の中で、これだけ、375mlのドルチェワインボトル。
しかも他の4号瓶(というかワイン用ボトルなので約4号。750ml。)は、
王冠なのだがこれだけはコルク栓。

タッポとかあったりして・・・と思いながら、ばっ栓。
日本酒の保存ルールにしたがって立てて冷蔵庫にいれていたので
若干コルクが渇き気味・・・コルクの長さは中ぐらい。1000円ワインほど短くなく
長期熟成向きのコルクほど長くなく。

ばっ栓時の温度は花冷え(10℃)程度。
ばっ栓したボトルの口からは、明らかに、乳製品を思わせる香り。
ヨーグルトほどの酸はなく、牛乳ほどの濃厚さはないが、
明らかに「乳」な感じ+もち米をかまどで蒸したときの風味をほのかに感じる。
ただし、グラスに注いだ後の香りは、ツンと鼻を刺激するミント感に、ヒノキの香りがまざった感じ。

その香りの感覚のままで口に含むと、まずちょっと驚く。
意外と米っぽい味よりも酸味がたつが、その酸味は米酢ではなくやはりヨーグルト酸の強い系。
グラスの中で温度があがってくると、甘みも少しでてくるが、甘みよりは苦味の方が強く残る。

わかめと春雨の酢のもの(三杯酢+ラー油+ごま)にあわせたところ
後味の苦味がつよく感じられた。

ラベルに記載されているとおり
大正生もとは今年だけ、来年は古典生もとらしいので、
全く味わいが違うはずだ。よく記憶しておこう。

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 Sogga pere et fils  NEUF ヌフ 9号。

7号とともに、和食店に持ち込んで
2本を比較しつつ
和のコース料理に合わせてみた。

7号より9号の方が、
ワインマニア女子2名の総合評価は高かった。
(もちろん料理により、
7号の方があう場合もあるが)

7号同様、冷蔵庫から出したてのはじめの
低温・雪冷え~花冷え(5~10℃)では
テイスティンググラスでも、
香はさほど強くなく、
酸味を少し感じる程度。
温度が上がっても、
香りはおだやかでおちついている。

低温で口にふくむと、
ふんわりやわらかい口当たり。
白砂糖ほどシンプルではなく、
はちみつ程濃くない、
たとえばフルーツ缶のシロップ程度の甘み感。

最初から常温ではなく、
花冷えから、ワイングラスで、
温度の変化とともにあらわれる味わいの
移り変わりを楽しむと面白い。
その温度変化が和食のコースの流れにもあう。

常温に近づくほど、徐々に
全体バランスのよさとポテンシャルを感じる。
常温でもアラが出ず、バランスよい日本酒ほど
完成系に近いのかなと思う。

お造り(道産うにon鯛、一晩熟成まぐろ造り)
は、白身、赤身ともOK。
4種のなすときぬかつぎの冷碗は、
なすのとろみ、里芋のねっとり感と相性よい。
炭焼きとうもろこしの香ばしい甘さにもあう。
鮎のぬめりと、ほろ苦味とも、
美味しく飲み進めた。




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Sogga pere et fils  SEPT 7号 ソッガ大正生もと。

9号とともに、和食店に持ち込んで2本を比較しつつ和のコース料理に合わせてみた。

はじめ冷蔵庫から出したて低温の雪冷え~花冷え(5~10℃)では
テイスティンググラスでも、香があまり立ち上ってこず、若干の新緑香を感じる程度。

常温に近づいていく過程で、徐々に酸味苦味が表れてきたが、
常温まできてしまうと、後口に少しざらつきを感じる。
最終的には涼冷え(15℃)程度がよい。

最初から常温ではなく、花冷えぐらいから、ゆっくりワイングラスで、
温度の変化とともにあらわれる味わいの移り変わりを楽しむと面白い。

季節のごま豆腐には9号より7号があったが、
ごま豆腐のだし(かつおこんぶだし+しょうゆ系)だけを7号にあわせると、
9号よりは少し苦味を強く感じる。
もずくと青海苔の吸い物のすだち風味には9号より7号があう。



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2014/06/28




QUATRE キャトル 4号。

ボトルの栓を抜いた瞬間と、グラスに注ぐとき、一瞬、米ぬかの香りがする。

しかしその後すぐに糠の香りは消え、りんごよりはライチっぽい吟醸香。

口に含むとはちみつ(りんご系はちみつ)的に凝縮された甘み。

ブルーベリージャムを食べた後の余韻のような甘みと苦味がある。

プルーンのような風味も少し。


これまで本年度リリースの1,2,3,6号酵母を飲んだが

その中ではこの4号が、一番ユニークな気がする。


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2014/06/23




TROIS 3号

2号と比べると、三つ葉やクレソンなど緑系おとなし系ハーブ香とライムのような青味系の柑橘香。


香りに反して、まず白砂糖系の甘み。のどをとおったあと、すっと一瞬糠っぽさも感じる。

昨年は花の香りもあったが、今年は香りも緑系。


一方、味わいは、昨年の記録にあるピーマンぽい青味はなく、爽やかな甘み。

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ばっ栓3日目、半分ほど残った状態。

ハーブ系の吟醸化がおさまったためか
はちみつ系の甘み風味が生きてきたような気がする。
はちみつといっても、温暖地域のみかん系ではなく、さわやかなりんご系。

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蔵のおすすめ(裏ラベルに記載されている)どおり
えび料理にあわせてみた。

1日目はえびチリ(衣つきを揚げてチリソースにからめた系)、
3日目はえびマヨ(卵白と片栗粉つきを湯通ししてソースにからめる系)。
えびチリも悪くなかったが、
甘辛ケチャップがちょっと浮いた感じ。
えびマヨはバッチリあう!

もっとも、蔵のおすすめは、揚げもの。
純米吟醸に、天ぷらはもちろんだが、天つゆではなく塩で。
フライはタルタルソースで。

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DEUX 2号

ばっ栓直後、ボトルの口から立ち上ったのは、米ぬか香。
吟醸香には、西洋的な香りは弱く、梅に近いような香りと酸味。

昨年は酸味が結構強かった。
今年2013醸造も、爽やかな酸味はあるが、酸を際立って感じるわけではなく、
今年2013醸造の2号の方が全体バランスは良い。
後味はすっきり。

2日目も栓を抜く際にまだまだ抵抗あり、やはり米ぬか系の香。
吟醸香が少しおちついたためか、
口に含むとナッツ系の風味や、結構オイリーさも感じられる。

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NUMERO UN 1号

昨年度から少し変わり、今年は美山錦100%。

開けたてを注ぎ、テイスティンググラスに鼻を近づけると
スーッとハッカの香り。ミントではなくハッカ。なので、洋ではなく和。

口に含むと、おとなしく控え目な、
メロンやマスカットなど、グリーン寄りのフルーツ香。

余韻は短め。

2日目も栓をあけるとまだまだ元気に発泡。

3日目、1日目には感じられなかったが、ほのかにリンゴ風味がでてきた。

料理はかつおの酒盗・・・よりは
オイル系パスタなど、青っぽい香りのするオリーブオイルを生かしたほうがあう。

冷ややっこなら、塩とオリーブオイル。

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2014/06/08




Sogga pere et fils ソガ ペール エ フィス 6号(numero six ヌメロシス)
純米吟醸 無ろ過生原酒

実は冷蔵庫のスペース都合上、4月上旬に到着したものを
常温で6月上旬まで保存してしまった。。
小布施さん、本当にごめんなさい。

ワインよりは湿度に強い日本酒だが
保存温度をころころ変えるのはもちろん良くない。
しかも生原酒。

あるまじき行為であるとは知りながらも、仕方がなかったので
本格的に暑くなる前に必ず消費することにした。

1杯目はテイスティンググラスで。
純米吟醸だが、香りは弱め。
スワリングして苦味を思わせる薬草的な香りがわずかに上がってくる程度。

2杯目は錫のぐい飲みで。
きんきんに冷やした錫のぐい飲みでサーブするとちょうどよいかもしれない。
珍しく、こちらの方がなぜか香りと無ろ過生原酒の炭酸味を感じる。
冷えた温度をキープできるほど、爽やかさが前に出るようだ。

昨年は少しミネラル感も感じたが、今年は
ミネラリーさはあまり感じない。
苦味の香りの割には意外と甘みを感じる

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ピリッと感と疲れを癒してくれる白砂糖的な甘みがある。

地ビール醸造も行っている。











強力のどっしりさも残しつつ、フレッシュさもある。

とろりとした優しい甘みと野菜のほろ苦さを含む。








大葉的なスッとするが派手さはないハーブ香。
グレープフルーツ的な苦味。

余韻は短くスッキリサッパリ。

舌の上で転がる感じのとろみがあり、
お酒の甘みは、炒めた春キャベツの甘みとよくあう。

NEXT5は秋田県の5蔵の若手蔵元(新政、白、春霞、一白水成、ゆきの美人の蔵)が
集まって毎年共同で造られるフレッシュフルーティなお酒。



2014/06/07





吟醸酒ながら、たきたてのご飯のような穀物香。
わずかにくるみのような香ばしさも。

甘さの印象はなく、ピリッとしたドライ感はヒノキっぽい苦味のためかも。

冷やして、低温でいただく方が苦味と酸味のバランスよく感じる。

2杯目で感じたのは土っぽさ。

きのこの感じはないが、山歩きしたときの、木の根元の香や、
雨のあとの土の香りがわずかにのこる。


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